ローマ字には4つの方式があります
同じ日本語でも、ヘボン式・訓令式・日本式・パスポート式では綴りが変わることがあります。このツールでは4方式を同時に表示して違いを比べられます。
パスポートのローマ字表記
旅券の氏名は原則としてヘボン式ローマ字で表記されます。旅券用の規則では、長音の O や U を記入しません。そのため「おおの」は通常「ONO」、「とうきょう」は「TOKYO」となります。
「OHNO」「ITOH」のように OH で長音を表す表記は、通常の旅券用ヘボン式とは別の非ヘボン式表記です。希望する場合は、申請先に事前に相談する必要があります。
なお、外務省のヘボン式ローマ字綴方表には、語尾が明示的に「オ」の場合などに O を重ねる例外があります。単純にすべての OO を削除する規則ではありません。
「ん」の書き方
一般的なヘボン式では、B・M・P の前の「ん」を M で表します。また、母音や Y の前では区切りを示すためアポストロフィを使います。たとえば「しんばし」は「Shimbashi」、「しんいち」は「Shin'ichi」です。
旅券用ヘボン式でも B・M・P の前は M で表しますが、旅券用の出力ではアポストロフィを使いません。
ヘボン式と訓令式・日本式の違い
ヘボン式では「し・ち・つ・ふ」を shi・chi・tsu・fu とします。一方、訓令式では si・ti・tu・hu、日本式でもこれに近い綴りを使います。「じ・ぢ・づ」などにも方式ごとの違いがあります。
長音の表し方
ヘボン式では長音をマクロンで表す方法があり、「おおの」は「Ōno」と書けます。マクロンを使えない英文書類などでは省略して「Ono」とする場合があります。
訓令式と日本式では、長音をサーカムフレックスで表す方法があります。パスポート式では旅券用の規則に従い、長音の O / U を記入しません。
ローマ字からかなへ戻す場合
ローマ字からかなへの逆変換には曖昧さがあります。たとえば「si」は訓令式・日本式なら「し」と解釈できますが、ヘボン式の基本綴りではありません。このツールでは方式を1つに決めず、4方式の解釈を並べて表示します。
漢字は読みが入力文字だけから確定できないため、ローマ字への変換ではそのまま残して警告します。読みが必要な場合は、ふりがなを付けてから変換してください。
外務省の規則について
パスポート式については、外務省の「ヘボン式ローマ字綴方表」を基準にしています。申請する氏名に特殊な表記を希望する場合は、実際の申請先の案内を確認してください。