漢字にふりがなを振る
文章を貼り付けると、漢字にふりがな(ルビ)を振ります。 学年別漢字配当表をもとに、どの漢字に振るかを選べるので、 小学生向けの教材なら習っていない漢字だけ、日本語学習者向けなら全部、 といった振り分けができます。 処理はすべてブラウザの中で行われ、入力した文章がサーバーへ送られることはありません。
ふりがなが必要になる場面
ふりがなは「読めない人がいる」ことを前提にした配慮です。 次のような場面で使われます。
- 児童向けの教材 — その学年でまだ習っていない漢字にだけ振る。 習った漢字にまで振ると、読む練習にならない
- 日本語学習者向けの文章 — 漢字の学習段階に合わせて振る。常用漢字表の外の字は特に読めない
- 外国人・こども向けの案内表示 — 施設名や案内文にふりがなを添える。 「やさしい日本語」の取り組みでも、ふりがなは基本の手段とされている
- 読めない漢字の確認 — 人名や地名、古い文章に出てくる字の読みを調べる
学年別漢字配当表とは
学年別漢字配当表は、小学校の6年間で習う漢字1026字を、 どの学年で習うか学年ごとに割り当てた表です。 文部科学省の小学校学習指導要領に定められていて、 教科書はこの表にしたがって作られています。 平成29年告示・令和2年度施行の現行の表では、都道府県名に使う20字が第4学年に加わり、 それまでの1006字から1026字になりました。
| 学年 | 字数 | 累計 |
|---|---|---|
| 第1学年 | 80字 | 80字 |
| 第2学年 | 160字 | 240字 |
| 第3学年 | 200字 | 440字 |
| 第4学年 | 202字 | 642字 |
| 第5学年 | 193字 | 835字 |
| 第6学年 | 191字 | 1026字 |
小学校で習うこの1026字を教育漢字と呼びます。 残りは中学校以降で習います。 日常的に使う漢字の目安として内閣が告示している常用漢字表は2136字なので、 中学校以降で習うのは 2136 − 1026 = 1110字ということになります。
このツールの「ふりがなを振る範囲」は、この区切りをそのまま使っています。
| 設定 | ふりがなを振る漢字 |
|---|---|
| すべての漢字 | 漢字であれば全部 |
| 小学3年生以上 | 第3学年以降で習う漢字(第2学年までは振らない) |
| 小学5年生以上 | 第5学年以降で習う漢字(第4学年までは振らない) |
| 中学生以上 | 小学校で習わない漢字(教育漢字1026字には振らない) |
| 常用漢字以外 | 常用漢字表2136字にない漢字だけ |
出典 — 学年別漢字配当表: 文部科学省「小学校学習指導要領」(平成29年告示)第2章第1節 国語 別表。 常用漢字表: 文化庁「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)。 どちらも字の集合という事実であり、著作権の対象になるものではありません。
自動判定が誤る例
読みは自動で判定しているので、誤ることがあります。 日本語の漢字は同じ字でも読みが複数あり、 どれになるかは前後の文脈で決まります。 このツールは辞書と語の長さだけで読みを選んでいて、文脈は見ていません。 そのため、次のような語は外れます。
| 入力 | このツールの出力 | 正しい読み |
|---|---|---|
| 今日中に出す | 今日(きょう)中(なか) | きょうじゅう |
| 一日が終わる | 一(いち)日(ひ) | いちにち |
| 人気のない道 | 人気(にんき) | ひとけ |
| 生物を食べる | 生物(せいぶつ) | なまもの |
| 今日は雨だ | 雨(う) | あめ |
| 繰り返し | くりがえし | くりかえし |
傾向としては、次のものが外れやすいと考えてください。
- 人名 — 読み方が一定でないため、ほぼ当てになりません
- 文脈で読みが変わる語 — 「一日」「今日」「一人」「大分」「市場」「生物」など
- 複合語の連濁 — 「繰り返し」が「くりがえし」になるなど、 語がつながるときの濁点の有無を誤ることがあります
- 市区町村名・駅名 — 都道府県と政令指定都市は収録していますが、 それより細かい地名(「渋谷」「難波」など)は収録していません
公開する文章に使う場合は、必ず目で確かめてください。 このツールは下読みを省くためのものであって、校正の代わりにはなりません。
ルビのHTMLの書き方
ウェブページでふりがなを表示するには ruby 要素を使います。
画像でも独自の記法でもなく、HTMLの標準の機能です。
基本の形は次のとおりです。
<ruby>漢字<rt>かんじ</rt></ruby>
ruby がふりがなを振る範囲全体、
rt(ruby text)がふりがなそのものです。
rt の中身が、本文の上に小さく表示されます。
語の途中に送り仮名がある場合は、漢字の部分だけを ruby で囲みます。
仮名にまでふりがなが乗ると読みにくくなるためです。
<ruby>読<rt>よ</rt></ruby>み<ruby>方<rt>かた</rt></ruby>
ruby に対応していない環境のために、
rp(ruby parenthesis)で括弧を添えておく書き方もあります。
対応している環境では rp は表示されず、
対応していない環境では「漢字(かんじ)」と括弧書きで表示されます。
<ruby>漢字<rp>(</rp><rt>かんじ</rt><rp>)</rp></ruby>
ふりがなの大きさや色は、CSSで rt に対して指定します。
既定では本文の半分程度の大きさで表示されます。
ルビを付けると行の高さが変わるので、
line-height を広めに取っておくと行が詰まりません。
rt { font-size: 0.5em; color: #5A655E; }
p { line-height: 2.6; }
このツールの使い方
- 文章を貼り付ける。辞書の読み込みが終わると入力できるようになります
- 「ふりがなを振る範囲」を選ぶ
- 出力形式を選ぶ。ルビ付きHTML・括弧書き・かなのみの3つです
- 「結果をコピー」でコピーする
ルビ付きHTMLを選ぶと、実際にルビが振られた状態のプレビューも表示されます。 出力欄にはHTMLのソースが入るので、そのままページに貼り付けられます。
うまくいかない場合
- 入力欄が使えない — 辞書(約630KB)の読み込み中です。読み込みが終わると使えるようになります。 「辞書を読み込めませんでした」と出た場合は、 通信が切れている可能性があるのでページを再読み込みしてください
- ふりがなが振られない — 「ふりがなを振る範囲」の設定を確認してください。 たとえば「常用漢字以外」では、常用漢字表にある字には振りません
- 読みが違う — v1では読みを手で直す機能を用意していません。 出力をコピーしたあと、エディタで置き換えてください
- 1万文字を超える — 解析が重くなるため上限を1万文字にしています。段落ごとに分けて変換してください