ばね定数を計算する

ばねの種類
ばねの寸法
mm
mm
巻
mm
材料
荷重・たわみ

荷重 P またはたわみ δ のどちらか一方を入力すると、 もう一方を計算します。

N
mm

計算結果

寸法図

応力について

許容せん断応力は材料と線径によって決まります。 JIS B 2704 の図11、または材料メーカーのデータシートを参照して、 上記のせん断修正応力と比較してください。

ばね定数の計算方法

コイルばねのばね定数は、ばねの線径、コイル平均径、 有効巻数、材料の横弾性係数から計算できます。 このページでは、圧縮コイルばねと引張コイルばねについて、 ばね定数、荷重、たわみ、せん断修正応力を計算する方法を説明します。

1. ばね定数の計算式

コイルばねのばね定数を求める基本式は次のとおりです。

k = G × d⁴ / (8 × Na × D³)

ここで、k はばね定数(N/mm)、G は横弾性係数(N/mm²)、 d は線径(mm)、D はコイル平均径(mm)、Na は有効巻数です。

ばね定数 k は、荷重に対してばねがどれだけ変形しにくいかを表す値です。 k が大きいほど、同じ荷重に対するたわみは小さくなります。

圧縮コイルばねでは、 P = k × δ、δ = P / k の関係になります。

一方、引張コイルばねには初張力 Fi があるため、 P = Fi + k × δ、 δ = (P - Fi) / k として扱います。

2. コイル径とばね指数

コイル径を外径または内径で指定した場合は、 線径からコイル平均径 D を求めます。

  • 外径から平均径: D = 外径 − d
  • 内径から平均径: D = 内径 + d

ばね指数 c は、コイル平均径を線径で割った値です。

c = D / d

ばね指数が小さすぎる、または大きすぎる場合は、 加工や計算上の注意が必要です。このツールでは c が 4〜15 の範囲外の場合に警告します。

3. せん断未修正応力とせん断修正応力

コイルばねに荷重を加えると、ばね線にはせん断応力が発生します。 まず、せん断未修正応力を次式で計算します。

τ0 = 8 × P × D / (π × d³)

コイルの曲率による影響を考慮するため、 せん断修正応力では応力修正係数 κ を使用します。

τκ = τ0 × κ

このツールでは、JIS B 2704-1:2018 の式(31)の Wahl 式を使用します。

κ = (4c − 1) / (4c − 4) + 0.615 / c

例えば c = 8 なら、 κ = 1.184017857... となります。

せん断修正応力は、材料が安全に使用できることを このツール単独で判定するための値ではありません。 材料、線径、成形方法、使用条件などによって 許容せん断応力は異なります。

許容せん断応力は材料と線径によって決まります。 JIS B 2704 の図11、または材料メーカーのデータシートを参照して、 上記のせん断修正応力と比較してください。

JIS B 2704-1:2018 では、せん断未修正応力と せん断修正応力を区別しています。 許容せん断応力については同規格の図11などを参照してください。

4. 引張コイルばねの初張力

引張コイルばねは、無荷重時でもコイル同士を密着させるための 初張力 Fi を持つ場合があります。

そのため、荷重とたわみの関係は単純な P = k × δ ではなく、 P = Fi + k × δ となります。

初張力 Fi は製造条件によって決まるため、このツールでは 計算によって求めず、入力値として扱います。 既定値は 0 N です。

5. 材料と横弾性係数

ばね定数の計算では、材料ごとの横弾性係数 G を使用します。 同じ寸法のばねでも G が異なれば、ばね定数も変わります。

このツールでは、次の代表値を使用しています。

  • SUP9:78,500 N/mm²
  • SWP-B:78,500 N/mm²
  • SW-C:78,500 N/mm²
  • SUS304-WPB:68,600 N/mm²
  • りん青銅:41,000 N/mm²
  • 黄銅:39,000 N/mm²

実際の設計では、使用する材料の規格値やメーカーの データシートを確認してください。

6. 密着長さについて

このツールでは、密着長さを有効巻数に座巻数2巻を加えた値として、 (Na + 2) × d で計算します。

実際の端部形状や座巻の扱いによって必要な計算は異なるため、 寸法設計では端部形状も確認してください。

7. 寸法図の見方

寸法図には、入力した線径、平均径、自由長さを表示します。 コイル形状の座標は計算ロジックで生成し、SVGとして描画しています。

「寸法図をSVGでダウンロード」を押すと、 現在表示されている寸法図をSVGファイルとして保存できます。

8. この計算結果について

このツールは、入力された寸法、材料定数、荷重、 たわみ、引張ばねの初張力から、ばね定数と せん断応力を計算するための簡易計算ツールです。

許容せん断応力との比較による設計判定、疲労寿命、 座屈、温度、製造条件、端部形状などを含む 総合的な設計判定は行いません。